個人情報セキュリティは決まり文句シマンテックがこのほど発表した「第19回インターネットセキュリティ脅威レポート」によると、2013年のデータ漏洩件数は前年比で62%増加し、2012年から2013年にかけて大規模なデータ漏洩が1件から8件に増加し、5億5200万件以上の個人情報が漏洩したとのことです。
2013年のセキュリティ脅威の96%がアンドロイド・プラットフォームを標的としていました。携帯電話だけでなく、モノのインターネット(IoT)も深刻なセキュリティ脅威に直面しています。スマート・ウェアラブル・デバイスやスマート・ホームは典型的なIoTアプリケーションです。
IDCは、2020年までに2,000億台以上のデバイスがネットワークに接続されると予測しています。その矢面に立たされるのは、すべてのユーザーと密接な関係にあるルーターです。昨年、Symantec 社は Linux.Darlloz ワームの新しい亜種の出現を検出しました。Linux.Darlloz ワームは、家庭用ルーター、セットトップボックス、セキュリティカメラ、その他インターネットに接続可能な家庭用機器に素早く感染します。Linux.Aidra ウイルスは、ケーブルテレビやDSLモデムを攻撃することができます。
数日前、CCTVはルーターの5%以上がハッキングされていると報じました。Cisco、Juniper、その他のベンダーも、自社のルーター製品の一部にOpenSSLの「heartbleed」脆弱性があることを認めています。ルーターが感染すると、DDOS攻撃を仕掛けたり、ドメイン名解決を乗っ取ったり、ブラウザのリダイレクトやポップアップ広告を表示させたり、さらにはバックグラウンドで限られたコンピューティング・パワーを密かに使用してハッカーのためにビットコインを採掘したりすることも可能です。昨年、TP-Link、D-Link、Cisco、Asusなど、多くのルーターにセキュリティの脆弱性があることが報告されました。
ウェアラブルデバイスの普及により、このようなデバイスは個人のプライバシーに関わる様々なデータをいつでも測定・送信することができるようになりました。このデータには、個人の心拍数、体重、睡眠時間、血糖値、血圧などが含まれます。これらのデバイスが攻撃されると、ますます多くの個人情報がインターネットにさらされることになり、予測できない悪影響が生じる可能性があります。