見知らぬ人がSiriの音声機能を使ってロック画面のコードを迂回し、電話の中身を見ることができると言われています。ホームボタンを長押ししてSiri機能を起動するだけの簡単な操作です。ロック画面であっても、所有者のFacebookアカウント、Twitterアカウント、SMS、Eメール、連絡先、通話履歴、その他いくつかの情報を見ることができます。
なお、この方法で他人のiPhoneを「盗み見」して得られる情報も限定的で、見知らぬ人が持ち主のロック前の画面やSiriのインターフェイス以上の情報を見ることはできません。というのも、この脆弱性の影響を受ける機能、つまりメールの送受信、電話の発信、SMSの送信、ソーシャル・ネットワーキング・サイトへのアクセスは、携帯電話ユーザーが使用することになっているからです。
アップルから発売された**** iPhone、すなわちiPhone 5sは、TouchIDと呼ばれる指紋センサーでロックを解除し、電話の所有者だけが電話を開くことができるため、この問題の影響を受けません。一方、以前のiPhoneは、ホームボタンがSiri機能を起動させるボタンも兼ねていたため、ロック画面のコードを迂回して電話機内部に侵入することが可能でした。