市場調査会社Synergyのアナリストは、新しい調査報告書の中で、アマゾンは収益の観点からクラウドにおける他の競合他社を依然として「凌駕」していると述べています。
シナジー社によると、今年第3四半期のクラウド・コンピューティング市場の総売上は25億ドルに達し、前年同期比46％増。
今年の第3四半期においても、アマゾンはクラウド・コンピューティング市場の大半のシェアを占めているだけでなく、クラウド・コンピューティング事業の売上高も前年同期比で55％増となり、クラウド・コンピューティング市場全体のシェアはさらに拡大しています。
具体的にいくらになるのかについては、アマゾンは決算報告でクラウド・コンピューティング事業の収入を直接報告していませんが、この収入は「その他の収入」カテゴリーに分類されています。アナリストの予想では、アマゾンのクラウド・コンピューティングからの収益は今年少なくとも30億ドルに達するとのこと。アマゾンは今年これまでに27億ドルの「その他の収益」を報告しており、そのほとんどはクラウドによるもので、残りは広告や提携クレジットカードなどのビジネスによるもの。
シナジー社は、今年最終四半期にアマゾンがクラウドコンピューティング分野から7億ドル以上の収益を上げると予測しています。これは、アマゾンのクラウドビジネスの収益規模を、マイクロソフト、IBM、グーグル、セールスフォース・ドットコムなど、この分野での主要な競合企業の合計よりも15％高くするものです。
昨年夏にウェブ・ホスティング・プロバイダーのSoftLayerを買収したことで、自社のクラウド・コンピューティング事業がアマゾンを凌ぐ規模になったと宣伝してきたIBMに冷水を浴びせた格好。
