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ITのドミノ効果:ビッグデータ、モバイル、クラウド......。

ITシステムを管理している人なら誰でも、たった一つの技術的変化が組織全体にドミノ効果をもたらす可能性があることを知っています。ひとつの変化が連鎖的な変化をもたらし、やがて組織内の情報の流れ方が変わるに...

Dec 12, 2013 · 3 min. read
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ITシステムを管理している人なら誰でも、たったひとつの技術的な変化が組織全体にドミノ効果をもたらす可能性があることを知っています。ひとつの変化が連鎖的に変化をもたらし、やがて組織内の情報の流れが変わるにつれて、すべてのビジネス・プロセスが段階的に変化していきます。

今日、ドミノ倒しのように、今後2年以内にあらゆるタイプの組織のITアーキテクチャに影響を与える可能性を秘めたITの変化が、すでに遥か彼方の地平線上にいくつか存在しています。各変更はその影響をフルに受け、それがドミノ倒しの次のドミノに影響を与えます。したがって、ITマネジャー[注釈]やビジネス・プロセス・ライターは、長期的なIT計画を策定する際に、この種の連鎖的な変化を警戒する必要があります。

第二のドミノは、モバイル・デバイスとモバイル・ネットワークがもたらす変化です。モバイルに関連するものは、もはやタブレット、スマートフォン、Wi-Fiシステムに限定されません。パーキングメーターや信号機など、何千台もの都市管理機器は、隣接する無線システムを通じて広大なIoTに接続されるでしょう。

IBM、ヒューレット・パッカード、ゼネラル・エレクトリックといった企業はすでに、さまざまな新しいタイプの都市管理機器をサポートするスマートシティ・インフラを構築しています。時には、商業プロジェクトが自治体インフラの一部を構築することもあります。例えば、フィリップスとエリクソンは、ベライゾン・ワイヤレスと共同で、携帯電話ネットワーク機能を備えたエネルギー効率の高い街灯を開発するプロジェクトを進めています。

このインフラがあれば、多くの新しいソリューションをネットワークに接続することができます。例えば、スペインのバルセロナでは、公共のゴミ箱に設置されたセンサーが、清掃員にゴミ箱を空にする時期を知らせています。同市では、職員がiPadのアプリを使って水の使用量を監視することもできます。

第三のドミノは、あらゆる種類の組織に急速に浸透しつつあるさまざまなクラウド・ソリューションです。公共部門の多くは依然として自社のデータセンターを維持していますが、新しいソリューションをリリースする際には、クラウドベースのインフラを使用することになるでしょう。このアプローチは、大量の新規データを生成するアプリケーションや、データを外部からビジネスにフィードバックする必要があるアプリケーションに特に適しています。その結果、組織や企業は、サードパーティのITリソースとのインタラクティブなインタフェースを可能にする企業のアーキテクチャ変更に備える必要があります。このような変更は、ネットワーク帯域幅をアップグレードし、エンタープライズ・サービス・バスを確立して、新しいアプリケーションとレガシー・アプリケーションの両方が新しいデータセットと対話できるようにすることから始めることができます。

1)拡大するIoTは、2)新しいブロードバンド・モビリティ・ソリューションの需要を押し上げ、その需要は3)急速に拡大するクラウド・ソリューションに大量のデータを供給します。しかし、このITの変化の連鎖はそれだけでは終わりません。すでに述べたように、こうしたトレンドの変化は、すでに多くの組織のITアーキテクチャ全体に大きな影響を与えています。こうした変化の1つ***は、ITの利用方法の変化です。独自のアプリケーションの開発や保守をIT部門だけに頼るのではなく、インフラをアウトソーシングする組織がますます増えています。

では、次のドミノは何でしょうか?モバイル・アプリケーションとクラウド・アプリケーションが成長を続けるにつれて、アプリケーション管理とデバイス管理業務のアウトソーシングを検討する組織はますます増えていくでしょう。この傾向は、組織内のデバイスとアプリケーションの標準化と共通化を進めることにつながり、事実上、BYOD[注]ムーブメントからの段階的な脱却につながるでしょう。

永続的な問題のひとつは、ほとんどの組織がこの種の変化の実現を望んでいるにもかかわらず、それを実現するためのITインプットが不足しているということです。賢明な組織にとっては、さまざまなIT投資に対するリターンを注意深く分析し、現在あるベースライン・コストと、新しい技術的変化を採用することによってもたらされる可能性のある利益との関係を理解する必要があります。

それは簡単なことではありません。しかし、ドミノ倒しのように押し寄せる変化に対応できる組織と、そうでない組織とでは、将来の発展に歴然とした差が出るでしょう。

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