1億3,200万人のアクティブな登録アカウント、25の決済通貨への対応、可用性、敏捷性、セキュリティ、これらすべてがペイパルのインフラにとって重要です。
記者は最近、PayPalのエンジニアリングおよびオペレーティング・プラットフォーム担当シニア・ディレクターであるSaran Mandair氏に、同社の社内クラウド・コンピューティング戦略と、同社がOpenStackを選んだ理由について話を聞きました。
PayPal、オープンでエコシステムなOpenStackを採用 サラン・マンデア氏
記者:今後半年から1年のペイパルのクラウド戦略は?
サラン・マンデール:目標は、アジリティを大規模に実現することです。 これは、現在手作業で行われているすべてのことを「サービスとして」取り入れる必要があることを意味します。 つまり、Software-Defined APIが実装され、今後2~3年のうちに、Software-Defined Data Centerの傘下にすべてパッケージ化されるということです。
記者:Software-Definedデータセンターは、ペイパルの事業部門や顧客にどのようなメリットをもたらすとお考えですか。
マンデール:アジリティは非常に重要だと思います。 可用性を損なったり、顧客の信頼を損なったりすることなく、スケールの大きなアジリティを実現することができるのです。 他人のお金を操作するわけですから、可用性や信頼を損なうことなく俊敏性を確保する必要があります。そこで、このプラットフォームに注力することで、その能力をサービスとして提供することができるのです。
記者:OpenStackやプライベートクラウドについてはどうですか? クラウドのロードマップの中でどのような役割を果たすのでしょうか?
Mandair:おそらくOpenStackを最初に採用した企業のひとつだと思います。 現在は急成長しており、OpenStackを本番で大量に使い始め、何度も製品の改良を繰り返しています。 目標は、OpenStack/プライベートクラウドから迅速に移行し、アジリティと可用性を加速させることです。
記者:OpenStackを本番環境に完全に導入するための障壁は何ですか?
Mandair:まず、私たちがOpenStackを選んだ理由からお話ししましょう。 私たちがOpenStackを選んだのは、そのオープンな標準とエコシステムの勢いがあったからだと思います。 OpenStackが非常に強力なAPIと抽象化機能を提供していると感じたからです。 これらの抽象化レイヤーをテーブルにもたらすだけでなく、IBM、HP、Red Hatなどの業界リーダーの観点からも、良い成長の見込みがあると考えました。 重要なベンダーはすべて、OpenStackテクノロジーを積極的に採用しています。 このように、OpenStackは非常に価値があります。
しかし、いくつかの課題がありました。本番環境ではOpenStackを稼働させることが望まれ、高可用性である必要がありました。しかし、期待したほど可用性が高くないコンポーネントがあることがわかりました。 本番環境でOpenStackを適用する場合、生成されるものが製品/エンタープライズグレードであることを確認したかったのです。
実際、OpenStackのコントローラーノードは、コンポーネントの高可用性を実現できない部分にあります。 当時欠けていた統合は他にもありました。 ロードバランサー・アズ・ア・サービスとDNS・アズ・ア・サービスは実際には存在しなかったので、独自のロードバランサー・アズ・ア・サービスとDNS・アズ・ア・サービスを作成しました。
記者:OpenStackの他に、企業はどのようなプロバイダーに注目すべきでしょうか?
マンデール:OpenStackのエコシステムと新しいパートナー、そしてそれらが生み出すイノベーションが急速に成長していることは注目に値すると思います。 AmazonやRackspaceがOpenStackを採用するのは良いことです。それに続いて、CERNのような他の大手企業がOpenStackテクノロジーを採用しているのも興味深いです。 バレーのネビュラ OpenStackに加えて、他のさまざまなコンポーネントにも注目しています。
クラウドスケーリングは、クラウド企業の中でも特に注目すべき企業の一つです。 各コンポーネントを注視し、それらのコンポーネントが具体的にどのような価値提案をもたらすことができるかを確認することで、アジリティ、ユーザビリティ、完全自動化、インテリジェントシステムなど、プラットフォームに価値を提供するために追加することが検討されるかもしれません。