2013年を振り返って
クラウド・コンピューティング、特にクラウド・ストレージは、ここ数年の間に急速に普及してきました。ニルヴァニクスの終焉、NSAのプリズム・プログラムに関するスノーデンの暴露、米国の大手通信サービス・プロバイダーの談合疑惑。
このような否定的な意見にもかかわらず、アマゾンは前進を続け、素早く新しいサービスを追加し、価格を下げ続けています。
この市場には、約1年前に設立されたDump Truckや、主にコンシューマー市場向けにサービスを提供するCopyなど、まだ新しいベンダーの参入余地があります。2013年には、ベライゾン、EMC、コルトテレコム、レノボなど、多くの新しい企業向けクラウドストレージサービスが開始されており、ベンダー各社が企業向けのクラウド関連サービスに対する大きな需要を予測していることがうかがえます。
オープンソースのクラウド・コンピューティング・プラットフォームであるOpenStackは、OpenStack関連の新製品を発表し、OpenStackの覇権を狙うRedHatなど、ベンダーからの支持を得続けています。
一方、Amazon S3は、3年前にSMEプラットフォームにS3 APIが追加されたときの予想通り、開発者とストレージ製品の互換性のための標準ストレージAPIであり続けています。
2013年のもう一つの興味深い進展は、SugarSyncが無料アカウントの提供を停止し、既存のアカウントをすべて閉鎖すると発表したことです。これは多くの無料ユーザーを悲しませる動きでした。
2014年のクラウドストレージ予測
上記の2013年のクラウドストレージ市場の見直しとSugarSyncの動きを考えると、他のクラウドストレージサービスも無料ストレージの提供を終了する可能性があります。ここで学んだことは、無料サービスは永遠に無料ではいられないということです。
2014年にDropBoxとBoxが上場する可能性があります。
データを扱う組織にとって、セキュリティは最大の関心事となっています。より多くのファイル共有ベンダーが中小企業に追随し、自社製品のロギング／監査／強化されたセキュリティ機能を刷新しようとするのは興味深いことです。
2014年は、リモート・データを暗号化し、鍵を自分で管理したいと考える企業が増えるでしょう。これは2014年の企業セキュリティハンドブックの一部となるでしょう。
2014年、企業はストレージ・ソリューションにより多くのことを求めるようになるでしょう。これらのソリューションがビジネス上の問題をどのように解決するのか、企業の規制にどのように適合させるのか、また共通のポリシーをどのように展開するのか。
ビッグデータは今後もストレージ・ベンダーにとって大きな宣伝材料となり、多くの新製品が発表されるでしょう。
