モノのインターネットに関して言えば、オペレーティング・システムの選択は常に、どの伝送データ・プロトコルがより適切か、最も基本的な処理でさえどこで行われるかといった、あまりに多くの論争をはらんでいます。
しかし、物事を緊急に処理する必要がある場合、クラウドへのラウンドトリップや肥大化したシステムの使用は好まれません。このような問題を念頭に、オラクルとフリースケールはIoT分野で深い協力関係を築き、プロトコル・トランスレータとJavaベースのソフトウェア・スタックを共同で開発しています。このコラボレーションの一環として、フリースケールはJava Community Process Working Group、オラクル、その他のJCPメンバーとともに、Javaプラットフォームの標準技術仕様を推進します。
フリースケールは、長年にわたり組み込みプロセッサのパイオニアとして、その技術を活用してイノベーションと使いやすさを加速させる方法について優れた見識を有しており、その専門知識と見識を活用して、モノのインターネットの時代におけるJavaプラットフォームの進化と成功を支援しています。
カリミ氏はインタビューの中で、Javaベースであることで、プログラマーやデバイス・メーカーに新たな制約を課すことなく、このシステムに非常にアクセスしやすくなっていると述べています。基本的には、"ボックス "にすべてのプロトコル変換を任せることで、デバイスの相互接続のあらゆるシナリオを完成させることができます。
この「ボックス」は、接続されたデバイスが必要とするリアルタイムのデータ処理機能も備えており、必要に応じて残りのデータをクラウドにアップロードすることができます。ここでは、オラクルのツールがデータ処理を行い、クライアントは需要に応じて任意のツールを選択できます。このローカル処理により、レイテンシーとオーバーヘッドが削減されます。
もちろん、このアイデアはこの分野における数多くの取り組みのひとつにすぎません。メモリや処理性能がJavaのニーズに十分対応できるかどうかという点から、Javaがセンサーに適しているかどうかを疑問視する人はたくさんいますが、このエコシステム構築の取り組みは本当に称賛に値するものです。




