2012年、Android端末向け不正プログラムは、モバイル端末向け不正プログラム全体の79%を占めていました。2013年には、その割合が97%に増加しました。この数字は、セキュリティ企業エフセキュアが発表した2013年下半期のセキュリティ脅威に関する40ページに及ぶレポートによるものです。
エフセキュアによると、Symbian以外のモバイルプラットフォームでは、昨年新たに確認された脅威はありませんでした。
2013年下半期にAndroid端末向け不正プログラムの検出件数が最も多かった上位10カ国のうち、サウジアラビアとインドでは、Android端末向け不正プログラムの75パーセントが検出されました。一方、このリストに掲載されている欧州の5カ国を合わせたAndroid端末向け不正プログラムの検出率は、わずか15%にとどまっています。
エフセキュアは、マルウェア開発者がAndroidプラットフォームに集中砲火を浴びせているにもかかわらず、これは「GoogleがAndroidプラットフォームのセキュリティ向上に取り組んでいない」ことを示すものではないと主張しています。
サウジアラビアとインドに続いて、米国とフィンランドが検出された悪意のあるプログラムの5%を報告しました。
サードパーティのアプリ・ショップでは、Android 向け不正プログ ラムが急増しています。上位4つのアプリショップでは、悪意のあるプログラムのシェアが10%に近づいています。これは驚くべき数字です。しかし、全アプリショップの中で悪意のあるアプリの割合が最も高いのはAndroid 159であり、33.3パーセントのアプリが悪意のあるアプリとして確認されています。
エフセキュアは、「Google Playのアプリショップは、悪意のあるプログラムをタイムリーに削除している可能性が高いため、Google Playに出現したプログラムは短命に終わる傾向がある」と指摘しています。
これはほとんどのアンドロイド・ユーザーにとって素晴らしいニュースです。しかし、グーグルはより多くの市場にGoogle Playを展開し、できるだけ多くのAndroid端末にGoogle Playを利用できるようにする必要があります。これは、Googleがアプリの売上から利益を得るだけでなく、Androidマルウェア開発者を取り締まることができるからです。





